年配の方の猫背
こんばんは。骨盤キュア整骨院の蘆田慎吾です。
年配の方で凄く背中が丸くなってしまった方がいます。
当院にも、「この背中の丸みは良くなりますか?」とご相談を頂く事があります。
お悩みとしては、見た目が格好悪い・呼吸が浅くなったように感じる・お腹が圧迫されて苦しい・逆流性食道炎だとお医者さんに言われ、姿勢を正した方が良いと言われた・背中や腰が痛い・歩きにくくなった・・・などなどです。
農作業で、長い間背中を丸めていた結果、そういった姿勢で固まるという報告もありますが、農作業をされていない方にも多く起こります。
この背中の丸みはなぜ起こるのでしょうか?
原因の1つとなる、「胸腰椎圧迫骨折」について今回は書いていきます。
今も流れているのかは分かりませんが、テレビのCMで「いつの間にか骨折」というものが流れていました。
この骨折は専門用語で言うと、胸腰椎圧迫骨折という状態です。
背骨の骨が上下から圧迫されたような形に骨折する事から、圧迫骨折と呼ばれます。
骨粗鬆症がある高齢の女性に多く起こります。
骨折が起こる場面としては、尻餅をついたり・重い物を持ち上げたり・転倒した際に起こる場合と、寝返りをした・咳をしたという日常の些細な事でも起きる場合があります。
痛みは強く、入院が必要になったり、硬いコルセットを長期間する必要があります。
場合によっては、セメント療法という手術が必要な事もあります。
しかし、思い当たることも無く、レントゲンを撮って初めて圧迫骨折が分かることもあります。
驚くことに、全圧迫骨折中の2/3がそうだとされます。
そして、痛みは少なく、背中の筋肉や腰の張りを感じる程度の事が多いことが特徴です。
いつの間にか本人も知らない間に骨折するので、「いつの間にか骨折」とCM上言われていました。
圧迫骨折は、骨の前方が潰れてしまうことが多く、さらに1つ起こると2つ・3つと骨折部位が増える傾向にもあります。それにより背中が丸くなってしまい、いわゆる猫背の状態になってしまいます。
当院では、猫背の矯正があるのですが、背骨が折れた事が原因で起こる猫背は矯正をしても真っ直ぐにはなりません。しかし、矯正で筋肉をほぐしたり、背骨の動きを付けたり・筋力を付けることで、もちろん限界はありますが、背中の丸みは少なくなります。
背中の丸みが少なくなると、見た目だけで無く、不快な症状も落ち着きやすいです。
ですので、もう年だから、背中が丸くなるのも仕方ないと諦めている方も1度はご相談下さい。